こんにちは!ちぎりちぎり侑布です♪
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2023/01/土地探し.jpg)
さて、(こうぞ)の栽培に挑戦することになり
土地を探すところから始めた前回。
家から通える距離など立地も考慮しながら
市営の貸農園も見に行ったりしました。
それにしても…
私はかなりの田舎に住んでいて
空き家に空地、
山や畑はとても見慣れた風景ですが
貸してくれる土地を探すとなると
なかなかないものです。
そりゃそうですよね、
都合よく3~5坪ほど貸してくれと言われても
相手はちょっと困ってしまうのは当然ですよね。
それでも・・・
どうしてもあきらめきれない
私の無謀な挑戦が続きます。
Contents
初めての楮(こうぞ)栽培 土地探し 理想的な市営貸農園を断念したワケ
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2023/01/農地.jpg)
さてさて、下見に行った市営農園。
外壁に囲まれた広大な敷地の一角に
それはきちんと整備されていました。
前回見学に行って、なるほどな~と感心。
契約は地方自治体の窓口で、
ちゃんと月額いくらで契約しますので
かえって安心です。
決め手になったのが
畑のすぐ近くに設けられた給水所。
水場があるのは本当に便利で文句なし!
ところがこの市民農園、
説明書を読んでいると
「野菜などの作物に限る」と注意書きが・・。
ん??野菜だけ??
どういうことだろう・・・。
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2023/01/果樹園.jpg)
よく読んでみると
果樹など木になる作物はダメらしいのです。
「えー?
でも楮は果樹とは違うし・・
そこまで大きくならないし(勝手な自己判断)
ちょっと窓口で相談してみようかな。」
これもよく考えると当然なのですが
木なんか植えると根が張りますよね、
あと大変ですよね・・・。
大根や人参やジャガイモなど
野菜の収穫のための菜園には
野菜を植えるのが当たり前。
そこに楮を植えようなんて・・。
ちょっと想像してみてよ私。
確かにこれはまずいです。
仕方なく市民農園は断念することに。
畑として綺麗に整備している畝に
「木を植えさせろ」なんて
冷静に考えてみて、
交渉する気も消えていきました。
しかし注意書きがなければ
勝手に木を植えているはずです、私。
周りがちょっと見えなくなっているかも・・。
(そういう性格かも!)
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2023/01/はずい.jpg)
こうして
市営農園を借りる計画は
静かに終わりました。
ちょうど同じ時期に
大変お世話になっている知人の親せきの方が
山を持っているという情報を入手。
早速知人に相談に行きます。
自分の浅はかさに翻弄されながらも
私の土地探しは続きます。
新たに土地を買う余裕(マネー!)があれば
いいだけの話ですけどね。(涙)
初めての楮(こうぞ)栽培 土地探し なんと!最上級の土地見つかる
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/10/金原.jpg)
お世話になっている知人の親せきの方が
持っているという土地。
うちから車で20分弱。
うんうん、想定内だ。
とにかくまずは見に行こうと
知人と一緒に車を走らせ現地へ。
私の住んでいるエリアには
英彦山という霊山があるのですが
その麓にある自然豊かな町の一角から
高台に上がっていきます。
標高でいうと2、30メートルでしょうか、
低めの山が連なってその上に上がると
辺り一面農地が拡がっています。
視界を遮るものはなく
英彦山の面白くも美しい尾根の姿が
遠くに、でもはっきりとよく見えました。
「ここだよ」
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/10/農地続きに山.jpg)
ついたところはその農地の一区画。
広い広いこの農地で、
色んな農家の方がそれぞれ自分の農地で
自分の野菜をたくさん育てているようです。
それぞれフェンスで仕切ってあり、
よその土地には当然入れないように
区切っている感じです。
知人は車を降りて
フェンスの門を開けました。
フェンスの向こうに拡がる農地は
持ち主がご高齢のため
今は何も作っていないとか。
フェンス付近はフェンスと同じ高さの
セイタカアワダチソウが生い茂って
中の様子が見えなくなっているほど・・。
そのセイタカアワダチソウを押しのけて
2、3メートル中へ入ると
目の前に綺麗な農地が開けました。
何も植えてなくても
草がはびこらない様に
機械で土を耕しているとかで
農地は綺麗に掘り返された状態でした。
耕された広い農地の一番奥は
山となって杉や檜や様々な木が
風にそよそよと揺れています。
大自然の山に繋がる立派な農地です。
初めての楮(こうぞ)栽培 見つかった最上級の農地! 気になる料金は?
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/10/農地5-1.jpg)
土の状態もほこほこして美味しそうな感じ、
「これはいい畑になるだろなー」
と素人が見てもいい感じなのですが、
当然ここにコウゾは植えません。
今回は試験的な試みで少しの株のみ。
コウゾは農地と農地の隙間、
畔(あぜ)とかに植えさせてもらえれば
十分なのです。
この綺麗に耕した農地の周りにも
セイタカアワダチソウで覆われた
畔っぽい場所が続いています。
そうそう、こんなところで十分ですよ!
市営農園の件で
畑に楮を植えるとどうなるかという
想像力を養った私は
さすがにきれいな農地の畝に
コウゾを植える気には
もうなりません。
とはいえ、
市営農園のことがなければ
この素晴らしい農地の真ん中に
厚かましくも楮を植え付けていたことを考えると
ゾッとしますね。
(無知ってこわい!)
自分の土地なら何も考えずにできますけどね。
とはいえ農家育ちの知人は
さすがによくわかっていて
「ここからあそこまでのあの一角、
そこにコウゾを植えるといいよ」
とちゃんと畔の部分での提案を
してくれたのでした。
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/10/畔の木.jpg)
おまけに貸し賃はいらないって・・・!?
最初は耳を疑いましたが、
畔の部分を使うだけということもあって
お金は要らないというのです。
せめて市営農園と同じくらいの金額だけでも
受け取ってもらいたいのですが
全然受け取ってくれなくて…。
「あーいいよー気にしなくて」
と結局無料でどうぞって話になりました。
うわー!有難いことですね~。
早速、コウゾを植える準備に取り掛かります。
終わりに
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2023/01/こうぞはたけ.jpg)
有難いことに
コウゾを植える土地については
あちこちからお話がありました。
うちの庭に植えていいよーと言ってくださったり、
空いてる土地を2、3教えて頂いたり。
私もすぐに現地を確認しました。
あるところは、大きさは理想的でも
大きなバイパス沿いの
排気ガスも凄いところだったので断念。
また別の畑は
山の入り口あたりを使っていいよーと
見に行ってみましたが、
色んな木が生い茂っている急な斜面で
足場が悪かったり・・・。
ちなみに私の住んでいるこのエリアは
和紙の産地でもなんでもありませんから
コウゾ畑なんてありませんし、
みんな知らないと思います。
もちろん山で自生しているコウゾは確かにありますが
勝手に人の山に入ることもできませんしね。
それでもようやく農地の一角に
植えさせてもらえることになり
私の悪戦苦闘の体験談は
もう少し続くことになります。
それではまた♪