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楮(こうぞ)栽培奮闘記④ 汗と涙の開墾作業 いよいよ苗の植え付け! 

美しい農地の夕暮れ

こんにちは。ちぎりちぎり侑布です♪

眠っている農地らしい・・立派過ぎる!

楮(こうぞ)の栽培をさせてもらえる土地を
探し始めて随分経ちました。

ここにきてようやく恩人のおかげで
とても立派で立派過ぎる
農場を紹介してもらいました。

見つかったその農場
畑の端の方は
山に続くほどに広大な耕作地で
畑の土の色はそりゃもう見事です!

その上、紹介してくれた恩人が
なんと開墾まで付き合ってくれることに。

有難いことですね~。

そうして私たちは畑の脇の土地を
まずは耕すことから始めることにしました。

厳密に言うと・・まずは出入り口の
セイタカアワダチソウの群衆
取り除く作業からですね。

大変な作業だぞと覚悟する半面、
私は熱い気持ちが溢れ
とにかく嬉しくて
この時は大失敗談に繋がることなんて想像もせず

自然って最高ー!
さあ土とたわむれよう~♪

なんてお気楽に楽しんでいたのでした。

楮(こうぞ)の土地探し ど素人の開墾物語 さて、おすすめの服装は?

セイタカアワダチソウが凄いことに・・

早速恩人と一緒に開墾にやってきました。
まずはフェンスの門を開けて出入り口付近の
セイタカアワダチソウの群れを刈り取ります。

カマを持ってきていたので
手作業でどんどん刈っていきます。

あ・・すぐに腰に不快感が・・
運動不足ですね、もう恥ずかしい。

いやいや、弱音は吐かずに
どんどん作業を進めます。

カマでサクサク刈っていけますから
全然疲れないレベルです。

が・・普段やり慣れていない作業、
息があがるのも早いし、すぐに疲れてしまう。
我ながら本当に情けなさを実感しました。

それでも入り口付近の2、3メートル四方を
刈るだけですのであっという間です。

刈ったセイタカアワダチソウを
通路の邪魔にならないように
脇の方へどんどん移動しました。

入り口付近の雑草を除去。画像はぼかしてます。

セイタカアワダチソウの除去が完了したころ、

「あー!

困ったことに私の全身に

「ひっつき虫」

というあだ名の植物の種子
たくさんついてしまったのです。

そうそう、秋のこの季節、
よく見かけるひっつき虫が
セイタカアワダチソウの合間に生い茂っていました。

うわー取るのが大変!

この時につなぎの作業服を着ていたのですが
ビニール製の上下を着ておけばよかったと
つくづく思いました。

ウインドブレーカーや雨合羽の素材ですね、
あれだとひっつき虫(植物)は
くっつかないことにあらためて気づく!

さらに足元を長靴で決めておけば万全です。
(靴下にまでつくとこれまた厄介!)

そういえばよく作業で山に入る知人は
いつもウインドブレーカーの上下
着て仕事してましたっけ・・。

うぅ、地道にひとつづつ取り除きます・・。

楮(こうぞ)の土地探し フロンティア精神爆裂! 汗と涙の開墾物語

さあひっつき虫から解放されたら
次は目的の場所へ。

楮(こうぞ)の苗を植える場所は
入り口から10メートルほど歩いたところです。

ここはフェンスはないものの、
ちょうどお隣の畑との境界になるそうで
目印に木が並んで植えてありました。

その木の脇に植えてもいいよと
許可をもらいました。

ここの農地も隣の農地も
今は全く何も作っていないようで
背丈ほどの草が
ずーっと先まで生い茂っています。

今回植える楮(こうぞ)の苗は
たったの5株。

本当にちょこっと
農地の一角をお借りするので

フロンティア精神爆裂!!

なんて大げさなことを言うと
怒られそうですが・・

とにかくまずは掘り起こす作業からです。

根本まで草を刈ったら、
次はスコップやクワでどんどん掘り起こしていきます。

深さ30センチ以上は掘り起こし、
木片や石ころを取り除いていきます。

しっとりとずっしりとした土の感触、
ミミズや様々な小さな昆虫達
地中の植物の根っこから姿を現します。

素人目にも
なるほどよく肥えた感じの土だな~
と思いました。

石や木片を取り除くと
いよいよ土がフカフカになってきました。

5本の苗ですから
フカフカのベッドを5つ作るイメージで
5か所の土をよく耕しました。

楮(こうぞ)の土地探し この広大な畑の片隅に 楮の苗を5株植樹

フカフカに見えないって・・・?

さあ5つのフカフカベッドが
出来上がりました!

ここに一つずつ苗を植えてきます。

水はけが良いように小さな山を作り
中心に穴を掘り
そこに苗をそっと置きます。

苗の根っこがきれいに隠れるくらいに
優しく土をかぶせます。

次に支柱をたてて
枝に結び付けていきます。

ここは広大な農地ですから
風もそれなりに吹くでしょう、

まだまだ弱々しい苗ですから
倒れないように支柱を立てておきます。

5株の苗を植える作業はあっという間。

なんか頼りないですけど・・セイタカアワダチソウを除去してようやく完了しました!

爽やかな秋晴れの空が本当に美しく
澄み渡った空の向こうに

英彦山の面白くも美しい尾根が見えます。

恩人はなんとお弁当まで用意してくれて
(いや私が用意すべきところ・・汗)

2人で畑に腰を下ろして
一緒におにぎりを食べました。

とんでもない開放感の中
土にまみれて体を動かした後の心地よさ

そりゃもう
とっても美味しかったです!

苗の植え付けは無事に終わり
「大きくなれよ~♪」と大満足で
恩人と畑をあとにしました。

おわりに

やっぱり一人では無理だった・・恩人に深く感謝!

結局、土地探しから植え付けまで
すべて農家出身の恩人のおかげ!

恩人の家が楮(こうぞ)を専門に
栽培しているわけではありませんが

色んなアドバイスをしてくれた上に
最後の植え付けまで手伝ってくれて
本当に助かりました!

猪突猛進な私が一人で開墾したことを考えると

ゾッとします。

全然違うことを平気でやって
自己満足に浸っているのが
目に浮かびますね・・・

ということで
また畑の様子をお伝えしたいと思いますが、

実は順風満帆は程遠く、
今回の体験も無になってしまうという
大失敗も待ち受けています。

そんな失敗談こそ
惜しみなく公開したいと思いますので

しばらくお待ちください。
(失敗談は山ほどありますしね。涙)

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami ~ 福岡在住      美しい楮(こうぞ)の枝に魅せられた私は、ひょんなことから創作の世界へ身を置くことに。 それから試行錯誤の日々が始まり、手漉き和紙、木工、塗装、染色、電気など学んでみたものの『たった1台の灯りを作るのさえ、 ままならない・・!』 先が見えず焦燥感ばかり募る数年間を、悶々と過ごしてきました。 ようやく少しずつ形となってきて、 現在は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を育てて収穫し、手漉き和紙と行灯を製作する傍ら、和紙ちぎり絵のワークショップを開催しています。 三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーとの工房暮らしを満喫中。