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楮の木で和紙照明を手作り!初心者でも簡単な楮行灯の作り方

この章でわかること
この記事では、伝統的な「楮(こうぞ)の木」を使った本格的な和紙照明(行灯)を、初心者でも失敗せずに手作りできる4つのステップや必要な材料を分かりやすく解説します。

ども!ちぎりちぎり侑布です♪
今回は密かにお問い合わせの多い、「楮行灯(こうぞあんどん)の作り方」について。

普通では入手しにくい素材もあるのですが、あくまでもご参考までに。そして、実際に作り方は簡単な方法もありますので、私の製作現場と合わせながらご紹介いたします!

お部屋に日本の伝統的な温もりを添えてくれる和紙照明ですが、既製品を買うと高価だったり、理想のサイズが見つからなかったりしますよね。
実は「楮(こうぞ)の木」という天然素材を使って、おしゃれな行灯(あんどん)を手作りすることができます。

この記事では、失敗せずに美しく仕上がる具体的な4つの制作ステップや、安全なライトの選び方をプロの視点で分かりやすく解説します。
最後まで読めば、世界にひとつだけの温かい灯りを自分の手で生み出し、日々の暮らしを極上の癒やし空間に変えることができますよ。

※行灯を「灯り(あかり)」と表現しています。

温もり溢れる灯り!楮の木で和紙照明を手作りする魅力

この章の要点
* 楮(こうぞ)の繊維が織りなす唯一無二の陰影と美しさ
* 日本古来の「行灯」を自分の手で組み立てる贅沢な時間

和紙を透過して広がる明かりには、プラスチックやガラスの照明にはない、独特の柔らかさと深い温かみがあります。
心がホッと落ち着くような和の空間を、自分の手で自由に変幻自在に演出できるのが手作り和紙照明の大きなメリットです。

唯一無二の風合い!楮(こうぞ)の繊維が織りなす美しい陰影

一般的な紙とは異なり、楮(こうぞ)の木を原料とした和紙には、長く太い天然の繊維が豊富に含まれています。
光を透かしたときにこの繊維が美しい模様となって浮かび上がり、見る角度によって全く異なる表情を楽しませてくれます。

自分で和紙を切って木枠に貼っていくため、光の透け方や表面の凹凸がすべて異なるオリジナルの風合いが生まれます。
和紙の文様が織りなす優しい陰影は、見るたびに愛着が湧き、お部屋を特別な空間にしてくれます

ユウ
楮の和紙は光を通したときの美しさが格別ですよね!繊維のムラがそのまま天然のアートになるので、見ているだけで本当に癒やされます。

伝統工芸に近づいた!? 自分で組み立てる「楮行灯」の愉しみ

敷居が高く感じられる日本古来の「行灯(あんどん)」ですが、自分の手で骨組みから組み立てる時間は格別の愉しみがあります。
既製品を購入すると数万円することもある本格的な行灯も、DIYなら費用を抑えながら洗練されたインテリアに仕上げられます。

安価に抑えつつも、選ぶ楮の木の質感や形次第で、高級旅館のような上質な和モダン空間を十分に作り出すことが可能です。
天然素材である「木」、その皮を剥いだ地肌がまた素晴らしくて・・楮の木の皮を剥ぐ作業を間近で見た私は、その日から楮のとりこです。

ユウ
自分で作った行灯に初めて灯りを灯す瞬間の感動は、手作りでしか味わえない最高の贅沢ですね!

和紙照明・手作り楮行灯に挑戦!必要な道具と材料の選び方

この章の要点
* 本格的な行灯作りに必要な基本の材料・道具リスト
* 安全に手作り灯りを楽しむためのLEDライトの重要性

手作り照明をきれいに、そして安全に仕上げるためには、事前の道具準備と適切な材料選びが欠かせません。
「楮の木」をベースにした本格的な行灯(置き型ランプ)を作るために必要な道具、今回は実際に私が使っているものをご紹介しますね。

事前に揃えておきたい基本の材料・道具リスト

私は楮の木を庭に植えて、育てています。毎年冬になると伸びた枝を根元から刈っていきます。するとまた春になったら芽が出て、1年後の冬にはまた伸びた枝を収穫することができます。

気の長いお話でしょう? 実際に必要な道具は、楮を刈る鎌や、刈った枝を蒸す道具など様々ですが、今回は組める状態になった枝の部分からの説明になります。(長すぎるので・・)

また実際に楮の枝を収穫して加工する様子も別記事でありますので、リンクを貼っておきますね、ご興味のある方はのぞいてみて下さい。

楮の木 ~ 収穫した楮の枝を大釜で蒸して皮をはいでいる工程

①ベースとなる土台用の楮の木(骨組み用の木材または専用のキット)

②お好みの和紙(家にある障子紙でも可)

③木工用ボンドと障子糊(両方)

⑤電動ドリル(あると便利)

⑥はさみやカッター

⑦小道具諸々・・・
ボンドや糊を薄めるための水と容器、全体に均一に塗るためのハケ、和紙をカットする道具などを用意しておくと作業がスムーズです。

和紙は厚みが均一な機械漉きを使うとムラなく光が透け、手すき和紙を使うとより豊かな繊維の表情が楽しめます。

機械漉き(きかいすき)和紙は扱いやすく、手すき和紙は楮の繊維がダイナミックに残るため独特の味わいを生み出します。好みで使い分けてみましょう。

安全性を最優先!手作り行灯に最適なLEDライトの選び方

手作り照明の中に仕込むライトは、必ず熱を持たない「LEDライト」を使用してください。
白熱電球などは高温になりやすく、紙や木でできたシェードに近すぎると火災のリスクがあり大変危険です。

100均やインテリアショップで売っている電池式のLEDキャンドルライトや、コンパクトなLED卓上ライトなどが手軽で安全に使えます。

白熱球や発熱するライトは絶対に火災の原因になるので使用しないでください。
安全に手作り明かりを楽しむために、ライトは必ず「LED」と書かれたものを選びましょう。
色々なタイプのLEDライトが販売されています。

安全安心な国産のLED光源と、安価な外国製のLED光源、用途に応じて使い分けるのがベストです!

”LED光源 台座” で検索するとたくさん出てきます。

【簡単DIY】楮の木を使った和紙照明(行灯)の作り方4ステップ

この章の要点
* 骨組みの組み立てから和紙の貼り付けまでの具体的な手順
* 失敗せずにきれいに仕上げるための乾燥の重要性

材料が揃ったら、いよいよ実際に和紙照明の制作工程に入りましょう。
一工程ずつ丁寧に乾燥させながら進めることが、きれいに仕上げる最大のコツです。

ステップ1:楮の木を組み合わせて行灯の骨組み(土台)を作る

まずは、作りたい照明の形に合わせて楮の木を組み立て、行灯のしっかりとした土台を作ります。

楮の木は天然木ですので、枝の形がまっすぐではなく、カーブがあったり、フリーハンドで書いた線のように曲がっています。私はそこが魅力なのですが、まあはっきり申し上げますと、初めて取り組むのなら、「これ、どうやって組んでいくの??」と途方にくれるに違いありません。

職人技レベルを求めてはいませんが、天然木を組むこと自体がとても難しいですよね。とはいえまずは形にしてみましょう!・・というのも、天然木の面白いところなんですが、上手くいかなくても、完成するとそれなりによく見えるのです。ほんとそう。

木と木の接続部分はどうなってる??
これは企業秘密なんです。・・といいたいところですが、すぐばれるので。よく見るとわかると思いますが、大きな枝の方に、小さな枝がすっぽりと入るように穴をあけています。穴の中に木工用ボンドを塗って小さな枝を差し込んで接着しています。
穴をあける時は電動ドリルがあるとかなり便利です。
大きな枝に穴をあけますが、穴が貫通してしまわないように注意!
私は勢い余ってつきぬけたことありますが、その時はあきらめましょう。

電動工具、言わずもがなかなり危険がつきまといます、あくまでも自己責任で!
そして自信のない方はやめておきましょう!

穴をあけるのが難しい方は・・・
電動工具に慣れていない方はこちらの方法をおすすめします。
接着したい部分に木工用ボンドを塗ってシンプルに接着する方法です。
枝と枝を重ねるイメージで接着します。

釘やネジを使っても???
私は釘やネジは使いませんが、好きな方法で組んでいくのもいいと思います。
ケガだけはしないように十分気を付けて下さい。

組み立ての際は、後から中にLEDライトを出し入れしたり配置したりできるスペース(底面や開口部)を必ず確保しておきます。

ステップ2:和紙を行灯の骨組みの大きさに切って準備する

行灯にぴったりの透け感の美しい和紙がたくさんあります!

組んだ行灯の骨組みに合わせた大きさの和紙を用意します。 これは実際に用意した和紙を、組み立てた行灯の骨組みに上から置いてみて、木枠に合わせて先に鉛筆でなぞっておくとよいでしょう。そして、鉛筆の線の通りにはさみで切っていきます。 注:少し大きめに切っておくと安心です。

だいたい木枠の面に合わせた大きさを目安に、あらかじめ必要な分を切って用意しておくと、次の貼り付け作業がスムーズに進みます。

ステップ3:糊(のり)を使って和紙を骨組みに美しく貼るコツ

障子糊やでんぷん糊で十分です。
糊が固めに感じる時は、水で少し扱いやすい緩さに薄めて、小筆や刷毛を使って、骨組みの木の部分に塗っていきます。用意した和紙を骨組みに合わせてそっと貼っていきます。

ワンポイントアドバイス
「上手く貼れなかった!」「しわだらけになった!」「ずれたよー!」
大丈夫!障子糊やでんぷ糊は、また剥がすことも可能です。
落ち着いてゆっくりと和紙を剥がしてみて下さい。
そしてまたチャレンジしてみましょう♪

ユウ
和紙は水を含むと柔らかく破れやすくなるので、優しく扱うのがポイントです。木枠にピタッと密着させるように貼っていきましょう。

ステップ4:全体を完全に乾燥させたら、いよいよライト点灯だよ!

全体に和紙を貼り終えたら、風通しの良い日陰で丸一日以上置いて、完全に乾燥させます。
中まで完全に乾いたことを確認したら、あらかじめ確保しておいたスペースから中に安全なLEDライトを仕込みます。

周囲の安全を確認してスイッチを入れ、和紙を通して温かい光が綺麗に広がれば、オリジナルの楮行灯の完成です。

失敗を防ぐ!和紙照明をきれいに仕上げる注意点

この章の要点
* 糊の水分量と乾燥時の歪みを防ぐための力加減
* 万が一形が変形してしまった際のアートな発想への転換

はじめての製作でよくある失敗が、「乾燥させたあと、和紙のしわが目立ってしまった」「糊が多すぎて和紙がふやけて破れてしまった」というトラブルです。
これを防ぐためには、糊を多くつけすぎず、均一に薄く伸ばしながら和紙を適度な力加減で密着させることが大切です。何度も貼り替えを繰り返すと、指先で持っていた部分の和紙が耐えられなくなり、破れやすくなってしまいます。

もし乾燥の過程で少し形が変形(変な凹凸)してしまったり、和紙にシワが寄ってしまったりしても落ち込む必要はありません。
思い切り変形した時はむしろ、その歪みやシワを「世界に一つの味」として活かし、アートな作品として楽しむのも手作りの醍醐味です。

両手でくしゃくしゃにした和紙の真ん中に、ブルーのLED光源台座を入れてみたもの。さまになるのだ。

また、あえて和紙の厚みにムラを作ることで、「光が強く透ける場所」と「優しく遮られる場所」を作り出し、光のグラデーションを表現するアレンジも楽しめます。
和紙を貼る作業中にふと集中が途切れて、うっかり指で穴をあけてしまったら・・心折れないで!あえて違う色の和紙をアップリケ刺繡のように貼ってみましょう♪

ユウ
もしシワができたり歪んだりしても、それこそが機械には出せない手作りの風合いです。失敗を恐れずに楽しんで作ってみてくださいね!

楮の木を使った手作りの和紙照明に関するよくある質問(FAQ)

和紙照明の手作りQ&A

Q. 糊と水の黄金比率はありますか?
A. まあ、適当でいいんですが、あえていうなら、糊:水=1:1、もしくは少し糊が多めの「6:4」くらいが、和紙にしっとり馴染みつつ乾いたあとも頑丈に固まるのでおすすめです。
水が多すぎると和紙がふやけて破れやすくなり、糊が濃すぎるとハケが動かしづらくなります。

Q. 楮の木(骨組み)はどこで購入できますか?
A. ここが最難関。山で自生しているか、和紙の産地では楮の枝は手に入りやすいですが、私は自分で苗から育てました。苗はネットで注文できました。楮に限らず、庭木など身近な木で作ってみるのもひとつですし、流木もおススメ!また、ホームセンターで角材を買って作るのも、素晴らしい行灯ができますよ!

Q. 出来上がった行灯のお手入れはどうすればいいですか?
A. 和紙は水気や強い摩擦に弱いため、基本的には乾いた柔らかいハケやクイックルワイパーなどで、表面のホコリを優しく払う程度にしてください。
水拭きをすると和紙がふやけたり、糊が溶けて剥がれたりする原因になるので注意しましょう。

【補足】
今回は私が製作している楮行灯の作り方を簡単に解説したものです。
楮の枝は産地以外では入手が困難で、本格的にやるには少しハードルが高いとは思いますが、あなたならではのやり方も必ずあります。
色々な木で試すのもアリかと思います。

まとめ|手作り和紙照明・楮行灯で暮らしに温かい灯りを♪

この記事のまとめ
* 楮の木のような天然木を土台にすることで、魅力的な和紙照明(行灯)が手作りできる
* 和紙ならではの長い繊維が、既製品にはない唯一無二の美しい陰影を生み出す
* 安全のため、中に仕込むライトは熱を持たない「LEDライト」を必ず使用する
* 多少の歪みやシワも手作りの「味」や「アート」として楽しむのが成功の秘訣

私の作っている楮行灯の世界、いかがでしたか?
和紙と天然木が作り出す優しい光の陰影は、お部屋の雰囲力をガラリと変え、毎日の暮らしに極上の癒やしを届けてくれます。

仕上がりは想像以上の満足感を得られますので、和紙と木の持つ本物の凄さをぜひご自身の体験で実感してみてください。
お気に入りの和紙を見つけて、あなただけの素敵な灯り作りに挑戦してみましょう!

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami 福岡県在住 ~ 和紙と灯りの表現者 ~ 和紙の原料となる楮(こうぞ)の木。その美しい楮(こうぞ)の枝にひとめぼれしてしまった私。それから楮の木の枝を行灯の骨組みに、木の皮は行灯に貼る和紙に・・試行錯誤の行灯の製作がはじまりました。 失敗を繰り返して何とか少しずつ形となり、現在は、行灯を製作する傍ら、ちぎり絵のワークショップや墨彩画の製作など、「和紙と灯りの表現者」として創作活動を行っています。 『路地裏大好き!』  生まれは長崎県のオランダ坂近く。長崎路地裏はDNAに組み込まれていて、最もインスピレーションを受ける場所。三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーと『工房・路地裏☆照会を満喫中♪