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楮(こうぞ)栽培奮闘記③ 初めての畑探し 土地を貸して下さい 前編

こんにちは。ちぎりちぎり侑布です♪

未知の世界へ・・

こんにちは!
今回は初めての取り組みとなった楮栽培、
それもまずは土地探しから奮闘したお話です。

生まれてこの方、農業や家庭菜園とは全く無縁の生活をしてきました。
決して嫌いではなくいつかは私も自給自足を・・と憧れはあったものの
これまでご縁がありませんでした。
当然畑になるような土地も持っていません。
でも楮について本気で勉強したい私は
まずは自分で育てないと・・・と

どこかから畑を借りることを真剣に考えていました。

このど素人の私を色々と試行錯誤させてくれるような有難~い畑が

果たして見つかるのだろうか??

楮(こうぞ)栽培奮闘記③ 初めての畑探し 理想の立地はどんな感じ?

まずはどの範囲までなら通えるか?を考えました。
実際に家庭菜園や体験農業とかで遠方に畑を借りている人の話も
聞いたことがありました。
たまに子どもと行って作物を育てる食育をされているママ友の話とか
参考にしたりしました。
畑まで1~2時間もかかる距離でしたが、本当にたまにしか行かなかったり、
あくまでも子どもと一緒に体験するのが目的。
すぐに借りれるよーとは教えてくれましたが、日常ではない感じ。

私の場合はどうだろう?
ここでしっかりとシミュレーションしていきます。

私の場合は子どもではなく楮(こうぞ)中心の生活。
普段は仕事に追われ、その空き時間には作品を作り、
さらに隙間時間で楮の研究を自分なりに進めていく・・
まあざっくりこんな日常にはなる。
でも植物の観察を毎日したい時は、さすがに1,2時間の遠距離は
無理だな・・
気になったときや何かあったときに

すぐに駆け付けることが出来ないといけない!

楮中心の生活になるはず。

日々の負担にならない距離なら、仕事の途中に寄れる場所とか、
家からせめて車で15分くらいかな・・。
遠くても20分くらい・・。

そうです、やっぱり近いに越したことはありません。

そこでまずは自分の家から15分程の範囲内の土地を探すことに決めました。

楮(こうぞ)栽培奮闘記③ 初めての畑探し 空き土地ありませんか?

15分圏内で楮畑になる土地を探すことにしましたが

初めての試みということもあり、
すぐに購入することは考えていませんでした。

そこで土地を少し貸してくれるところがないか、
知り合いにあたっていくことにしました。

試作の段階ですから最初の内は広さはほとんどいらないのです。
3坪ほどあれば試行錯誤するのに十分。
どこかの一角を借りれるといいけれど・・。

私の住んでいるところはなかなかの田舎ですので
山も土地もたくさんあります。
ちょっと植えさせてもらえたら・・と厚かましくも考えながら
「あーあの一角ちょうどいいなー!」と
勝手に人の山や土地を物色して想像を含まらせていました。

そのうちに、
「空いてる土地、良かったら使っていいよー!」
という有難い話もちらほら出てくるようになりました。

いいお話があるたびに、すぐに土地を見に足を運んだものでした。

面白いことに、長崎県の壱岐島(壱岐市)だったり
熊本県の天草だったり・・。
もうこれは移住も検討しながらの土地探しになるな・・
と思わぬ方向に話が進むこともありましたが
これはまた後日談にすることにします。

楮(こうぞ)栽培奮闘記③ 初めての畑探し 地方自治体の貸農園

知り合いの土地探しと並行して
地元の公共の貸農園にも目をつけました。

各市町村が管理している住民向けの貸農園です。
市役所や町役場が窓口となって借り手を募集しており、
ホームページにもきちんと詳細が載っていました。

家からちょうど車で15分くらいのところにる市が管理している貸農園、
詳細を見てみると、月額がなんと1000円!
一畝1000円となっているではありませんか。
これは安い!
年間で12000円か~。

早速まずは現地を見に行ってみました。
入り口に「貸農園」と看板が出ていて時間外になると入れなくなります。
勝手に人の出入りがあっても心配ですのでかえって安心ですね。

中は広大な敷地で、その一角が畑となっていました。
一人農作業をしているおじさんがいたので話しかけてみると
「自分は毎日来ているよ。でも隣のほらあの畑の人は最初だけしか見なかったなあ」
と教えてくれました。
おじさんの畑は緑で覆われたくさんの野菜が立派に育っています。
原付で通っているようで、バイクが停めてありました。
そしてその隣の畑はなるほど、

伸び放題で手入れは放置されている感じでした。

ギクッ!ああならないように気を付けないと・・・(汗)

楮(こうぞ)栽培奮闘記③ 初めての畑探し 貸農園から学んだこと

貸農園を下見に行くと、農園の状態がよくわかりました。
まず、畝(うね)の状態が一目でわかりました。
畝とは、 畑で作物を作るため、細長く直線状に土を盛り上げた部分のこと。
畝によってそれぞれサイズは違いますが、横幅が1メートルくらいで縦の長さは
10メートルはあったのではないでしょうか。
もうすぐに苗を植えることができる状態でした。
なるほど~これは土地を一から耕して畝を作る必要がなく、
労力的にはかなり楽ですよね。

農園の真ん中あたりに共同の給水場がありました。
そこからホースを繋いで、自分の畑に水を撒けるようになっています。
これが一番のポイントかもしれませんね。

土地を借りただけだと、水道がきていなかったり
水の確保が大変難しいことがあります。
すでに畑や農園を借りるなら水の使い勝手はかなり便利です。

我が家から15分圏内ではなかったのですが、
民間の貸農場もいくつかあり、そこも
農業用のスプリンクラーの設置がしてあったり
なるほどなあと思いました。

さいごに

ちょっとした土地の一角が借りれればいいだけの話ですが、
よくよく考えると、そんな虫の良い話はないですよね。
あせってもすぐに見つかるわけもないので
楮栽培の土地探しはのんびりと進んでいくことになります。

今回すごく勉強になったこと。

「百聞は一見に如かず」

もう本当にこれに尽きますね~!

そしてお話は後編へと続きます。

一体どんな出会いが待っているでしょうか。

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami ~ 福岡在住      美しい楮(こうぞ)の枝に魅せられた私は、ひょんなことから創作の世界へ身を置くことに。 それから試行錯誤の日々が始まり、手漉き和紙、木工、塗装、染色、電気など学んでみたものの『たった1台の灯りを作るのさえ、 ままならない・・!』 先が見えず焦燥感ばかり募る数年間を、悶々と過ごしてきました。 ようやく少しずつ形となってきて、 現在は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を育てて収穫し、手漉き和紙と行灯を製作する傍ら、和紙ちぎり絵のワークショップを開催しています。 三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーとの工房暮らしを満喫中。