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ミニチュア工房の作り方① はじめてでも大丈夫 建物・外観から挑戦!

毎年秋のイベントで福岡県から熊本県まで運んでいます。頑丈でないと何度も使えないしね♪

こんにちは。ちぎりちぎり侑布です♪

今日はホームページの画像としても
使っている、

うちのミニチュア工房の作り方
ご紹介します。
 
今から数年前、
まだ自分で工房を始めようなんて
漠然としか考えていなかった頃のこと。
 
当時の私はまだ何をするかの具体策が
全然決まらずに
 
それでも自分の城を持つような感覚で
早く工房をしたいなあとよく考えていました。
 
それで得意の空想の世界に逃げ込みました。
(現実逃避ですね・・)
 
リアルな世界で工房ができないのなら・・
ミニチュアで作ってみようと思い立ちます。
 
それも自分の理想やこだわりを
たくさん詰め込んだ
夢の世界を再現できるなら・・?
 
おお!魂が震えるようです!(最初はね)

早速外観から見ていきましょう!

ミニチュア工房の作り方 建物の大きさに決まりはあるの?

はちわれ店長のアレキサンダーですが、建物に合わせた大きさにしました。

さて・・
ミニチュアの工房を作るのなら

まず
ミニチュアの大きさについてですが、

絶対に参考にするべきは
ドールハウスの世界です。

お人形のためのミニチュアの家ですね。

ドールハウスは
世界中に愛好家がいますから

たくさんの情報が出てていますし
とても参考になります。
 
ミニチュアの家づくりとはいえ、
何事も基礎が一番大事!

当然ベースは
しっかりとしておかないといけません。

まずは建物の設計図に取り掛かります。

と偉そうなことを言ってますが、
当時ドールハウスなんて作ったこともなく
知識もほぼゼロ。

「設計図に取り掛かると言っても・・・
標準の大きさか何かあるのだろうか??」

とこれが最初に浮かんだクエスチョンでした。

そこで早速ドールハウスの世界の
標準の縮尺を調べてみました。

おすすめの縮尺というものがありまして

1/10(10分の1)
1/12(12分の1)が主流のようです。

1/12が最も多かったので
私もその縮尺を今後使うことに決めました。

ミニチュア工房の作り方 建物の図面作成 ドールハウスの縮尺の計算

このミニチュア行灯は高さが8㎝くらい。ミニチュア工房に合わせて決めた大きさ。

縮尺の計算例をわかりやすく
あげてみましょう。

 
①168㎝の人をモデルにした
縮尺1/12の人形の高さは
いくらにすればよいか。
 
168÷12☓1=14 

答え:
14㎝の高さの人形にすればよい。
 
②高さが2m10㎝の玄関扉を
縮尺1/12で作るには
高さはいくらにすればよいか。
 
単位をそろえて
(ここではcmにそろえましょう)

210÷12☓1=17.5 
 
答え:
17.5㎝の高さの玄関扉にすればよい。
 
 
要は実寸(現実のサイズ)の長さに
1/12をかければよいのです。

こんな具合に、
ミニチュアの建物の寸法は
すぐに計算することができます。

この調子で、
建物の床・壁の縦横サイズを
どんどん出していきます。
 
ん??建物の床?壁のサイズ??
 
と次にぶつかったのが
壁のサイズや床の広さを
決めていないという事実。

そうか、
人形とか家具のサイズだけでなく

建物の壁や床か~
 
先走って建物の全体の大きさなどを
全く決めていなかったことに
気づきます。
 
そこで設計図を書く前に
建物のデザインをちゃんと考えよう!と

なんか当たり前のこと言ってますが、

考えられない流れで
物事は進んでいきます。

でもきっと・・
これが血となり肉となるはず!

ミニチュア工房の作り方 建物全体のデザインを決めよう!

青写真ですね、例えばサイドの壁に窓を付けてしまったりとかの矛盾点が減ります。

ミニチュア工房を作ると決めたときには
すでにイメージが
頭の中に浮かんでいたため

そのデザインを
ざっくりと書き起こします。

落書きレベルで大丈夫です。
 
前面道路に面して
建物の正面に工房の玄関が来るように。

玄関扉の右横に
大きなショーウインドウを設置。

道路と平行になるような感じですね。
 
 
建物の両サイドは隣の店舗と
くっついているイメージでしたので

特に入り口や窓は作らず。
 
正面入り口の壁と対面になる
奥の壁には裏口をひとつ作ります。
 
さらにこのミニチュア工房は
正面の壁一面が扉のように開く仕組み
にしました。

これは後々展示しやすいようにですね。
 
内装に関しては床はフローリング、
壁は好きな壁紙を張り、

家具の配置は
自由に動かせるよう固定せずに・・
 
まあ内装は
いつでも好きに変えれますので

今決めなくてもよいですね。
 
イメージがざっくりとまとまれば
建物の設計図を書いていきます。

 

ミニチュア工房の作り方 まずは建物だけど・・ 図面は本当に必要?

精巧に作りたいのなら! 図面はもちろん必要です!

極端な話、
板と板を組み合わせて箱を作り、

そこに壁紙や床材を張るだけでも
 
それなりに
ミニチュアはできるわけです。
 
ですが、今回は建物の外観に
入り口の扉をつけたり、

大きなショーウインドウを作ります。
 
玄関の扉や大型のガラス窓や窓枠を
製作することに決めたのです。
 
これは寸法とかちゃんとしないと
取付が上手くできないですよね、
慣れていれば別ですが・・・。

取付以前に扉や窓の寸法なんて
計算できるのだろうか・・

最低限の図面作成は
できるようになりたい

 
といっても、
はじめてミニチュアを作った
私のレベルですから

プロ並みの難しい図面なんて
書けません。
 
そこで私のモヤモヤを
吹き飛ばしてくれたのが、

市販の方眼紙!
 
この方眼紙に
デザインをしたものを鉛筆で書いて
マス目を数えながら寸法を出してきます。

うわー原始的だけどいいじゃん!
これなら私にもわかりやすい。
 
方眼紙は2㎜の小さなマスのもの。

これはお好みで自分が理解しやすい
マス目のものを選ぶと良いでしょう。

 
10㎜だと1㎝ですから
1㎝の長さなら現物なら

10㎝の長さになります。
 
図面を書き終えてみると
 
正面の壁①と奥側の壁②で
同じ大きさのもの2枚
 
両サイド③④で2枚
 
床面⑤が一枚、天井面⑥はなし。
 
と必要な部材が
見た目にもわかりやすいですね。
 
 
正面の壁①の横幅が
450㎜と記載しているとおり、

45㎝幅の大きさのものが
出来上がることになります。
 
この方眼紙に
実際の大きさを書き込んでいくと

自分でもかなり
理解が深まっていくのがわかりました。

もちろん数字に弱い私は
途中で何度か混乱しかけましたが・・。
 
精巧に作りたいのなら
図面は絶対に必要・・というか

正確な寸法を出すのに
図面があると自分がわかりやすい。

 
方眼紙だと実際の寸法も出しやすく、
鉛筆書きしましたので

修正しては書き直したりと使いやすく
私にはちょうど良いアイテムでした。

ここで鋭い方は
 
「1/12の縮尺はどこへいった!?」
  ってなりますよね。(汗)

最後にそこに触れておきます。

ミニチュア工房の作り方 建物の寸法の出し方ざっくりまとめ。

来客用テーブルにはミニチュア設計図面。タブレットとポ~ンド(ミニチュアのり)は高さ1㎝くらい。

数字がもう少し続きます(涙)

今回のミニチュア工房の横幅は
6畳間の2倍のイメージで作りました。
 
つまり6畳間の横幅3mくらいの倍の長さで
6m前後の間口で想定しました。
 
そうなると6mが6000㎜
 
6000㎜÷12=500㎜
 
ということで1/12縮尺だと50㎝ということになります。
 
今回は先に横長のデザインで書いたため
45㎝幅になっています。

まあ・・だいたい近いかなと思います。

ゆるいですが・・。

逆算するなら45㎝だと 450㎜、

450㎜☓12=5400㎜

実寸で5m40㎝の間口となりますね。

 
正面入り口の扉の高さは
168㎝の身長の女性をモデルに
 
225㎜の高さの扉に決めました。

あまり難しく考えなくても
ドールハウスの情報を集めていると

建物の大きさがだいたいこんな感じ・・
とわかってきます。

そうすると箱物を作ろうとした時に、
だいたい手幅このくらいかなと

ざっくり出した大きさがそんなに
的外れにはなっていないのですね。

1/10と1/12で
そんなに変わるの??

と実際思ったことはありません。

まず建物を作ってから
それに合わせて
パーツを作っていきましたから

気にならなかったと思います。

おわりに

この玄関扉は必至で作ったけど、取り付けは貼っただけ。やっぱりちゃんと開くようにやり直したい。

はじめての・・割には
数字がたくさん出てきたな~

そして解説はゆるく・・

ごめんなさい、
ちょっとわかりにくかったかも。

実際に方眼紙とかに描いてみると
理解が深まるのでおススメです♪

また、自分で楽しむミニチュアなら

目視(目で見て)で決める大きさでも
全然問題ないと思います!

こんなゆる~い感じで
スタートしようと思います!

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami ~ 福岡在住      美しい楮(こうぞ)の枝に魅せられた私は、ひょんなことから創作の世界へ身を置くことに。 それから試行錯誤の日々が始まり、手漉き和紙、木工、塗装、染色、電気など学んでみたものの『たった1台の灯りを作るのさえ、 ままならない・・!』 先が見えず焦燥感ばかり募る数年間を、悶々と過ごしてきました。 ようやく少しずつ形となってきて、 現在は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を育てて収穫し、手漉き和紙と行灯を製作する傍ら、和紙ちぎり絵のワークショップを開催しています。 三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーとの工房暮らしを満喫中。