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初めての和紙ちぎり絵 材料と道具の使い方【10選まとめ】

こんにちは。ちぎりちぎり侑布です♪

ようこそ
和紙ちぎり絵の世界へ

ここでは
和紙を使ったちぎり絵の制作において
あると便利な材料と道具
わかりやすくご紹介いたします。

「あると便利??なくてもいいの??」
と思ったあなた!

いい質問ですね~!

実は和紙を使ったちぎり絵は
指でちぎって貼っていくだけでも
クオリティの高い作品が作れるのです。

和紙でこそ表現できる魅力と
面白さがそこにありますが、

さらに道具が加わると
作品のスピードアップと
精密さがプラス
されていき、

表現の幅がぐんと広がります。

ということで早速

「下絵の材料と道具」
「ちぎる(切る)材料と道具」
「貼る材料と道具」

大きく3つに分けて見ていきましょう♪

まずは下絵!初めての和紙ちぎり絵 下絵の材料と道具とは?

今回はミニトマトをハガキに描く設定で
お話したいと思います。

ミニトマトは
近くのスーパーで買ってきたもの。

これを家の台所で
スマートホンで撮影しました。

描くモチーフが決まったので
早速下絵の準備に入っていきましょう。

下絵はちぎり絵を貼っていく台紙と
ちぎっていく和紙に描いていきます。

①【台紙】ちぎり絵の下絵を描く台紙を準備しよう!

描くモチーフが決まれば台紙の準備です。

和紙をちぎって貼っていく台紙ですね。

その台紙に下絵を描いていきます。

ちぎり絵は目的によって様々な台紙があります。

今回はミニトマトのハガキを作りますので
無地のハガキを用意します。

ちぎり絵用の台紙は
ハガキや色紙、
無地のうちわなど様々です。

色は白だけでなく
全面が薄いピンクやグリーンなど
色付きの台紙もいいですよ。

少し厚みのあるものがよいでしょう。

②【和紙】使う色の和紙をそろえよう!

描くモチーフが決まれば
使う色の和紙をそろえましょう。

和紙は今や
ネット通販で簡単に手に入ります。

また100円ショップでも
色々な種類の紙を置いていますので
和紙に近い素材のものを選んでみましょう。

「指でちぎる」をイメージしておくと
決めやすいかと思います。

余裕のある方はもちろん
手漉き和紙がおすすめ!

ネットでちぎり絵用の和紙を
販売していますし、

和紙の産地であれば
和紙工房や工芸館・物産館などで
販売しています。

本格的な手漉き和紙を
手に取って見ることができますね。

和紙の色を集めていく作業も
楽しみのひとつで
和紙の手触りや種類に癒されますし、

私は和紙の美しさに一番驚いた
一人だと思います。

今回のミニトマトでは
赤い和紙と緑の雲竜紙、
そして白い和紙の3種類
を使います。

また白い和紙の代わりに
家にある障子紙でも大丈夫です。

③【トレーシングペーパー】または【クッキングシート】

比較するとこんな感じ。そりゃトレーシングペーパーはスペシャルですけどクッキングシートの透け具合でも十分!

台紙の準備ができたら次は台紙に下絵を描きます。

見たままを直接描いても大丈夫です。

自信のない方は
下絵を台紙に転写するとよいでしょう。

この時に活躍するのがトレーシングペーパー。

半透明のツルツルした
プラスチック製のような薄い紙ですね。

重ねると下の図が透けて見えますから
建築図面とかでもよく見られます。

ミニトマトの写真の上に
トレーシングペーパーを置きます。

半透明なので下の画像が透けて見え
簡単にトマトの輪郭を写すことができます。

トマトを見ながら
トレーシングペーパーに直接絵をかいても
もちろん大丈夫です。

ずばり裏技!クッキングシートの登場!

トレーシングペーパーの代わりに
クッキングシートが使えます。

これが実は絵を写すのにとっても便利!

100円ショップでも手に入りますので
ひとつあるといいですよ。

描き写す時に使うペンは
油性、水性、鉛筆でも大丈夫です。

ただし、水性は乾くのに少し時間がかかります。

④【チャコペーパー】水で消えるタイプのもの

「チャコ」とは、本来お裁縫の時に
布地にしるしをつけるための道具です。

「チョーク」が語源になっています。

洋裁で登場する三角形や四角形のチャコや
ペン型のチャコペンシルなどがありますが、

チョークのように書ける素材で
生地に型紙を写すときに使うものです。

ここでは
台紙や和紙に下絵を描くときに
チャコペーパーを使います。

チャコペーパーは紙と同じ形状で
片面に色が付いています。

両面に色がついているものもありますが
片面のものを使います。

大きさはA4サイズのコピー用紙
くらいです。

台紙とトレースした下絵の間に挟み、
下絵の線をなぞると
チャコペーパーの色が台紙に移り
台紙に図案を転写することができます。

いくつか種類がありますが、
下絵ですので後から
水で消えるものを使うといいでしょう。

⑤【鉄筆】筆先が細い鉄製のなぞる道具

下絵を写す際
トレーシングペーパーをなぞる時に
鉄筆(てっぴつ)があると便利です。

先端が丸くなっているので
トレース(写し書き)するのに丁度よいです。

たくさんの種類がありますので
自分に合った鉄筆を見つけましょう。

市販のトレースペンでも十分に力を発揮します。

台紙に下絵を転写する手順を見てみよう!

間に合わせ対策。鉄筆の代わりに芯を出さずにシャープペンシルを使って下絵をなぞる様子。

トレーシングペーパーに絵を描いたら
台紙の上にチャコペーパーを置きます。

この時に台紙側に色がつくように
チャコペーパーの裏表を
確認してから置きましょう。

チャコペーパーの上に下絵を描いた
トレーシングペーパーを載せます。

トレーシングペーパーの下絵の線に沿って
鉄筆でなぞると
台紙に下絵が写されるという仕組みです。

カーボン紙と同じ使い方ですね。

台紙に直接絵を描く場合は
水で消えるチャコペンシルを使うと
あとで消せて便利です。

次はちぎる!和紙ちぎり絵 ちぎる(切る)材料と道具とは?

緑の方は「雲竜紙」の和紙から引き抜いた楮(こうぞ)の繊維。丈夫ですよね。

台紙と和紙にそれぞれ下絵を写したら
和紙の方をちぎっていきます。

ミニトマトの輪郭を描いた和紙を
輪郭の通りにちぎっていき

台紙のミニトマトの下絵の通りに
貼っていきます。

これを繰り返し行い
ちぎり絵を完成させていきます。

両手の指で裂くように
ちぎっていく
のですが、

和紙を指でちぎるだけでなく、
形を整えるために道具を使うことがあります。

⑥【はさみ】どこの現場でも必須アイテム

ハサミの種類も色々あるけど、ちぎり絵での使用頻度は少ないので1本あれば十分♪

使用頻度は少ないですが
和紙を切りたい場合には便利な道具です。

植物の茎など細いラインを
表現するとき
に使うことがあります。

はさみを使うことで
ケバを出さずに
くっきりとした輪郭を表現できます。

ただし、
和紙は切りにくい素材であるため、
よく切れるはさみを一本、
ちぎり絵専用にしておきたいですね。

のりがついてしまった場合は
すぐにふき取り、
切れ味の良さを保ちましょう。

⑦【カッターナイフ】まあこれは最初はなくても大丈夫♪

はじめはあまり使うことはありませんので
なくても大丈夫です。

最初は、ちぎり絵の製作というよりは、
台紙や下絵の準備段階で使う道具です。

例えば、
台紙の大きさに下絵の大きさを
合わせて切る時や

台紙そのものを自分で作る時など。

そのうち、
作品の数をこなしてくると
絵画のような精密な技巧に
カッターを使用することもあるでしょう。

カッターもはさみ同様、
汚れたらすぐにふき取り
切れ味の良さを保ちましょう。

【鉄筆】描く仕事もちぎる仕事もおまかせ

トレースペンで小さくちぎって花粉つくり。

和紙に写した下絵の線を
鉄筆で強くなぞると

下絵通りの形に
奇麗にちぎることができます。

またよくあるのが
花を製作するときの花粉の表現ですが

鉄筆で押さえて引きちぎるように
小さく小さくちぎっていきます。

これを花粉に見立てて貼ると
本物そっくりに仕上がります。

トレースペンや目打ちなどでも
代用することができます。

まだ全然道具がない方は
シャーペンの芯を出さずに使ってみて♪

そして貼る!和紙ちぎり絵 貼る材料と道具とは?

ちょこっと上級編。和紙の中でも極上の薄さの「典具帖紙」 テクニックの向上には欠かせない紙!

ちぎり絵制作に必要な道具は
とてもシンプルです。

おまけに安価で
身近にあるものも使えますから
取り組みやすいといった利点があります。

素材である和紙を
下絵の通りにちぎれたら
次はいよいよ貼っていく作業になります。

ここからは
ちぎった和紙を台紙に貼っていく時の
必要な材料・道具を見ていきましょう。

⑧【筆(小筆)】のりを塗るための筆

筆は制作には欠かせない道具のひとつです。

ちぎった和紙を台紙に貼る時の
のりをつける作業で筆を使います。

購入するなら、
書道で使う小筆の大きさのものがおすすめ。

細かいところののり付けもできますし、
何より毛先が柔らかく、
台紙や和紙に対してやさしいです。

大きな筆は小さくちぎった和紙を貼るには
あまり適しません。

筆はのりをつけるときのための道具ですから
一本あれば十分ですが

背景に大きく一枚貼るようなときは
大きな筆が必要です。

家に絵の具の筆や刷毛しかない場合、
十分代用できますので使ってみて下さい。

【注!】硬い毛だと和紙には強すぎて
破れてしまうことがありますのでご注意!

⑨【のり】和紙・台紙との相性が抜群!

のりは昔ながらの「でんぷんのり」

幼稚園や小学校、
子どもの頃によく使っていたもので
懐かしいですよね。

蓋つきのカップにはいったものもありますが、
チューブのりが使いやすいです。

のりは水で薄めてから使います。

水1に対してのりが3~5くらい。

こうしてできたのりを
『のり水』と呼んでいます。

作る作品によって
のり水の濃度は使い分けて。

⑩【ピンセット】繊細な作業には欠かせない存在

細かくちぎった和紙ひとつひとつを
指でつまむのは一苦労。

ようやくつかめても
細かいところにうまく貼れなくて・・・。

集中するあまり
自分の息で飛ばしてしまうことも・・・。

こんな時はピンセットがとても役に立ちます!

小さすぎる素材は
ピンセットでつまんで貼り付けます。

繊細な部分で大活躍するピンセットですが
100円ショップのもので十分です。

使いやすいものを探してみましょう♪

おわりに【番外編】こんな道具も使えたりする

ラベルは剥いで使おうね~ (-_-;)

コンビニにも売っている
焼酎やお酒のガラス容器(ワンカップ〇〇)は
のり水を作る時に重宝します。

しっかりしたガラス製で丈夫ですし、
筆を入れて手を放しても
容器が倒れず抜群の安定感!

実際とても使いやすいです。

また、インクの出なくなったボールペンや
芯の出ていないシャープペンシルは
鉄筆の代わりに使うことができます。

ただし、
和紙が破れたり傷がついたりしますので
取り扱いの際は気をつけて下さい。

新しく道具を買うにしても
最初は100円ショップのもので
十分使えますので
お財布に優し~いです。

ここまで
和紙・ちぎり絵の制作で
あると便利な材料や道具を
お伝えしました。

使い勝手の良い道具を見つけて
どんどん挑戦してみてください♪

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami ~ 福岡在住      美しい楮(こうぞ)の枝に魅せられた私は、ひょんなことから創作の世界へ身を置くことに。 それから試行錯誤の日々が始まり、手漉き和紙、木工、塗装、染色、電気など学んでみたものの『たった1台の灯りを作るのさえ、 ままならない・・!』 先が見えず焦燥感ばかり募る数年間を、悶々と過ごしてきました。 ようやく少しずつ形となってきて、 現在は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を育てて収穫し、手漉き和紙と行灯を製作する傍ら、和紙ちぎり絵のワークショップを開催しています。 三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーとの工房暮らしを満喫中。