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手すき和紙の魅力 ~ 和紙を染める くしゃくしゃ染めって何だ?

サイケな仕上がりのくしゃくしゃ染め

こんにちは!ちぎりちぎり侑布です♪

↑ さわさわと優しく風に揺られています。

秋は穏やかな晴れ間が多いですね。

こんな落ち着いた天気の時には
和紙を染めて外で乾かすのにもってこい!

ということで
早速お天気の日に
くしゃくしゃ染めの作業を行いました。

今回は全体的になかなかの

サイケな仕上がり

となっております。

和紙を染める 「くしゃくしゃ染め」の作業はこんな感じ♪

↑ 私も大好きな寒色系の色もとても人気があります。

くしゃくしゃ染めとは文字通り
くしゃくしゃに丸めた和紙を染めること。

丸めた和紙の向きや角度を変えながら
好きな色をつけていきます。

この時使う染料は何でも大丈夫ですが
今回使ったのは
手芸屋さんで売っている染料です。

Tシャツとか染めるときに使う染料ですね。

和紙はとにかく吸収が良いので
とても染めやすい素材です。

色んな種類の染料で染めてみるのも
面白いですね。

丸めた和紙に色をつけたら
軽く絞ってゆっくりと拡げていきます。

和紙はとても丈夫ですが
濡れているときはとても破れやすいので
そ~っと拡げていきましょう。

それでもなかなかの丈夫さですよ♪

ゆっくりと拡げてみると
不思議な模様が現れてとても面白く
ワタクシ的には全く疲れのこない作業です。

こうして一枚ずつ染めては
ゆっくりと拡げて干していきますが

これが本当に美しい!!

そしてさわさわと風に揺れながら
とても癒してくれるのです。

染め和紙に使う和紙はまっ白の和紙。

染まらなかった部分は
白がそのまま現われます。

これがまた絶妙のグラデーションとなり
失敗がない。(笑)

↑ 白い部分は染料をつけなかった部分。染まらなかった部分です。

とにかくどう染めても
それなりに様になってくれるという
有難いくしゃくしゃ染めなのです。

干した後は1時間もしないうちに
乾いていきますから

乾いたものからどんどん
取り込んでいきます。

乾いた後はアイロンがけを行い完成!

そうです、アイロンも平気なんです。

といっても「強」はやめておきましょう。
「弱」や「中」で試してみて下さい。

アイロンかけが終わったら
重ねて3つ折りにして収納しています。
(ちょうどタンスに収まるので・・)

まるで布地のような面白い質感となり
独特の趣が出てきますね~

手すき和紙の魅力 くしゃくしゃ染め完成! 光合わせとは・・?

今回はご参考までに
行灯の張替や色合わせの様子を・・♪

竹ひごの丸い籠に
無造作に色和紙を貼ったものですが
竹との相性もばっちりですね。

それから照明に使う色和紙は
電球の色との色味を確認します。

「光合わせ」~ 電球越しにどんな色味になるかを確認中。

紙だけ見て好きな色味でも
光を当てると思ったより
くすんだ色になったり

綺麗な発色がなかったりしますので

この光に充ててみて
色味を確認する作業のことを
『光合わせ』と呼んでいます。

『光合わせ』と呼んでいるのは
恐らく私だけかもしれませんが
私の大好きな作業のひとつです。

おわりに

こうして染めあがった和紙の用途は
実に様々です。

はっきり言ってお客様の方がセンスが良く
素晴らしい使い方をされているんですね。


またの機会にご紹介させていただきますが、驚かされること本当に多いです。

そして染料についてですが
お気軽に染めるのなら
自宅に眠っている絵の具なんかを
使ってもいいですね。

子どもたちが学校で使っていたもの、
もったいなくて捨てれずに
たくさん残っていたりします。

充分、使えますよ♫(^^)

そして最後に気をつけたいのが服装!

汚れても良いものを選びましょうね!

つい、油断して普段着だからいいか…と作業を始めると

だいたいやらかします。(T_T)

染め粉を使ってますからそりゃ落ちないです…。

そんなときエプロン一枚あるととても重宝しますね。防水のモノなら尚良いですね。

是非くしゃくしゃ染めにチャレンジしてみて下さい♫

ではまたお会いしましょう♪

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami ~ 福岡在住      美しい楮(こうぞ)の枝に魅せられた私は、ひょんなことから創作の世界へ身を置くことに。 それから試行錯誤の日々が始まり、手漉き和紙、木工、塗装、染色、電気など学んでみたものの『たった1台の灯りを作るのさえ、 ままならない・・!』 先が見えず焦燥感ばかり募る数年間を、悶々と過ごしてきました。 ようやく少しずつ形となってきて、 現在は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を育てて収穫し、手漉き和紙と行灯を製作する傍ら、和紙ちぎり絵のワークショップを開催しています。 三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーとの工房暮らしを満喫中。