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【情操教育に最適】小さな子供と楽しむ 和紙を使った簡単ちぎり絵
こんにちは!
今回は子供たちと楽しむ和紙ちぎり絵。
本格的な和紙を使っての作品作り。
小さな子供たちの対象年齢は、
だいたい未就学児から小学校低学年で
はっきりと線引きはしていません。
和紙を使った簡単ちぎり絵は
どんな年齢層でも楽しめるからです。
とはいえ今回は
小さな子供たちとやる上での注意など
最小限のものをまとめてみました。
個人の能力の差がありますが
上手い下手ではなく
楽しむことを重要視しています。
色んな表現があって面白いと
受け止めたいですね♪
小さな子供と楽しむちぎり絵のやり方 なぜ和紙がいいの?
なぜ情操教育に和紙がとても
適しているのでしょうか。
まずは和紙の素材と
昔ながらの製法を見ていきましょう。
素材を生かして
紙が大切に作られるまでが少しでも伝わると
とても嬉しいです。
小さな子にも説明できる? 「和紙ってどんな紙?」素材を知ろう
和紙は7世紀前後に中国から伝わりました。
植物の繊維から作られる和紙は
手漉きと言って
手作業で行う昔ながらの製法で
一枚一枚作られてきました。
江戸時代には和紙産業も最盛期を迎え
たくさんの和紙工房がありました。
日本三大和紙として、
楮(こうぞ)
三椏(みつまた)
雁皮(がんぴ)
という植物が挙げられます。
山間部の地形を利用して
水はけの良い山の斜面に
楮(こうぞ)を植えて
たくさん栽培していました。
他にも竹・麻・クワなど
色々な植物から
紙を作ることが可能です。
明治時代の文明開化で
洋紙が外国から入り、
洋紙の製紙技術が伝えられ
紙の大量生産が可能となり、
昔ながらの和紙は
時代とともに激減していきます。
それでも
和紙は大変美しく芸術性が高く
各地で「伝統工芸品」として指定され
今でも愛され続けています。
現在も尚、昔ながらの製法を守りながら
生産されています。
小さな子にも説明できる 「和紙ができるまで」簡単に解説
クワ科の楮(こうぞ)という
和紙の原料となる植物で
和紙ができるまでを見てみましょう。
楮は落葉低木樹で
2、3メートルほどの高さに成長します。
冬に刈り取り、刈り取った枝は
同じ長さに揃えて束にして
大釜で2,3時間蒸しあげます。
その後すぐに皮を剥ぎ
その皮がいくつかの工程を経て
細かい繊維状に加工されたものが
和紙の原料となります。
それから大きな水槽に
和紙の原料と水等をたくさん入れて
よく攪拌します。
職人さんが道具を使って
水ごと繊維をすくい上げ、
乾かして乾燥させたものが
和紙になります。
すくい上げる道具の大きさによって
和紙の大きさが決まります。
全て手作業で行っている手漉き和紙と
手漉き和紙風に仕上がるように
切磋琢磨している機械漉き和紙が
あります。
当然機械漉和紙はたくさん和紙を
作ることができます。
和紙ができるまでを
私たち大人が理解しておくと
子供たちにもわかりやすく
伝えてあげることができますね。
小さな子供と楽しむちぎり絵のやり方 和紙を使ってやってみよう
和紙は天然の素材でできていて
人にも地球にも大変優しい素材です。
子供たちには
そんな和紙にたくさん触れて
作品を作ってほしいと思います。
とても心安らぐ時間になれば幸いです。
ちぎり絵のやり方 まずは下絵の用意 簡単に解説するよ
小さな子供たちの好きなものを
テーマにしましょう。
怖いものや不安になるものはNGです。
心温まるものをイメージするとよいでしょう。
丸いものや食べ物や乗り物
大好きなものから選びましょう。
ちぎり絵はちぎった紙を
貼っていきますので
下絵は細かいものではなく
大まかなアウトラインで十分です。
絵心はいりません!ご安心を!
画像を参考に下絵を準備しましょう。
大型バスや可愛い動物など
シンプルな下絵にしておきましょう。
ちぎり絵のやり方 どんな材料がいる? 簡単に解説するよ
①和紙
情操教育の一環として行う
和紙ちぎり絵。
手漉き和紙を是非使ってみてください。
よく100円ショップで和紙が
売っていますが
残念ながら100円ショップでは
なかなか本物の和紙は売っていません。
見た目に和紙の雰囲気を出している
「和紙風」の洋紙はたくさんあります。
一番の違いはちぎってみると
よくわかります。
和紙は「毛羽(けば)」といって
切り目がフワフワの細かい繊維で
毛羽だっているのが特徴です。
インターネットで
ちぎり絵用の和紙が売っていますので
これがおススメ。
クラサワ ちぎり絵用 手すき和紙 17色各1枚 140×225mm 両面染め W140225-8 日本製
色々な色がセットになって
購入しやすいです。
各産地の伝統工芸に指定されている
手漉き和紙も
機会があれば是非一度使ってみてください。
これもネットで購入することが可能です。
子供たちに本物の和紙を使って
作品を作ることが目的であれば
是非手漉き和紙を使ったちぎり絵に
挑戦してみてください。
②のり
昔ながらのでんぷんのり
子供たちが学校でも使い慣れている
でんぷんのり
水で少し薄めてもいいし
小さな子供ならそのまま使っても
いいでしょう。
水で薄めて水のりにしたら
小筆を使って貼り付けるといいでしょう。
薄める割合はお好みで
のりに対して
2倍から3倍の水の量にします。
③画用紙(台紙)
今回は画用紙を台紙にして
和紙を貼っていく作業ですが、
本来ちぎり絵はとても自由です。
薄い紙はどうしても
台紙が波打ってしまいがちですので
注意が必要ですが、
少し厚めの紙であれば
どんな紙でも大丈夫です。
しっかりとした厚みがある
色紙がおススメ!
グラデーションのものなど
奇麗な色味の物もたくさんあります。
④ハサミは使わなくても大丈夫
小さな子供とのちぎり絵は
ハサミ・カッターは不要です。
台紙や和紙を切り分ける時に
ハサミが必要であれば
その作業は大人が行いましょう。
ちぎり絵のやり方 和紙のちぎり方 簡単に解説するよ
必要な色の和紙を用意しておきましょう。
和紙は両手の指でもってそっと裂くように
破ります。
小さな子供たちには加減が難しいですので
まずは大人がちぎって見せて
あとは自由にちぎってもらうといいでしょう。
正解はありません。
自分で考えながら指を使ってちぎり
考えながら貼っていく。
子供たちが作品を作る横で
大人も作ってみるといいですね。
一緒に楽しくやってみましょう。
ちぎり絵のやり方 台紙に貼っていこう 簡単に解説するよ
今回は画用紙を使いますが
台紙には色々な種類があります。
台紙に下絵を描いたら
台紙にのりを付けて
ちぎった和紙をのせる。
またのりを少しつけて
ちぎった和紙をのせる。
この繰り返しの作業です。
のりを塗った面積が大きければ
和紙を何枚かちぎって貼ったりと
やり方は様々です。
小さな子供たちには
のり付けは少し難しいかもしれません。
ベタベタになるのを嫌がったり
顔や体にのりがついてしまったりと
なりがちです。
事前にエプロンや濡れた手拭きタオルを
用意しておくと
指先をすぐに拭けて便利です。
また机の上もベタベタになりがち。
事前に新聞紙やビニールマットを
敷いておくと良いでしょう。
のり付けに関しては
それぞれの様子を見ながら
大人のお手伝いをお願いします。
ちぎり絵のやり方 応用編 いろんな題材で楽しくやってみよう
今回は画用紙にバスの絵と
ウサギの絵を用意しました。
テーマやモチーフは
限りなくありますので
子供たちが喜びそうなものを
下絵として準備しておくといいですね。
風景や静物(野菜や果物)
だけでなく
戦隊もののキャラクターや
大事にしているぬいぐるみをモデルに
下絵を描くのもいいでしょう。
また仕上がった作品は
額縁に入れて飾ると
作品のグレードがとても上がります。
小さなちぎり絵は
写真立てに入れてお部屋に飾るのも
良いでしょう。
大きい紙であれば壁に貼って
タペストリーにすることもできます。
数人でグループを作り
大きな作品を作るのもいいですね。
鯉のぼりやひな祭りを題材にしたり
桜や紅葉を題材にしたり
四季折々の色んな作品を作ることが可能です。
おわりに
和紙を使って作るちぎり絵
いかがでしたか?
伝統ある手漉き和紙を使って仕上げる
ちぎり絵。
本物の手漉き和紙を手にする機会、
普段の生活においては
ほとんどないといえるでしょう。
そういった中、
手漉き和紙を使って楽しむ
ちぎり絵の世界。
和紙の成り立ちや
手に触れたときの触感・・
これは本当に
情操教育にピッタリですね。
子供たちにとっても貴重な体験となり
良い思い出になることでしょう。
どんどん楽しんでくださいね♪