こんにちは。ちぎりちぎり侑布です♪
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/花オクラ 花.jpg)
前回のお話でトロロアオイという植物は、
紙漉きには欠かせない大事な植物であることがわかりました。
手漉き和紙の紙漉きの現場においては、
和紙の原料となる楮(こうぞ)という植物を育てると同時に
「ねり」(とろみを出す原料)の採れるトロロアオイという植物を
同時に育てる必要があるのです。
現代ではトロロアオイの代わりになる糊も開発されており、
これはこれで大変便利なのですが、
昔ながらの原始的な手法は
大事に引き継いでいきたいですよね。
トロロアオイの現実問題として、
生産農家さんの高齢化や跡継ぎ問題で生産者が激減、
今やピンチの状態だそうです。
まだまだ種は入手できますから、早速私も栽培に挑戦して
必要な時は自分でトロロアオイを手に入れられるようにしておきたいと
勉強をかねて育ててみました。
今回は失敗談も含めてプランターでの成長記録になりますが
どうぞご覧ください。
Contents
初めてでも大丈夫? トロロアオイの育て方 まずは種を手に入れよう!
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/トロロアオイ ドライフラワー.jpg)
今回はトロロアオイの栽培に挑戦!
ということで早速種を購入しました。
ネットで調べるとすぐに出てきますが、
トロロアオイの種が購入できるお店を調べてネットで注文しました。
トロロアオイは観賞用としても人気があるようです。
「ねり」を抽出するのに必要なのは
花でも種でも葉っぱでもなく根っこの部分です。
今回注文後、一週間以内にメール便で届きました。
開けてみると・・
ドライフラワーのように枯れた色のさやの中に
小さな種がたくさん!
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/トロロアオイ 種.jpg)
不思議ですよね・・
これもう見た目にさやなんかは枯れてるのに、
種はしっかりと発芽するのですから・・。
種の状態なら宇宙空間でも平気でしょうから、
植物ってどこにでも行けるのですね!
さあ、種まき開始です♪
初めてでも大丈夫? トロロアオイの育て方 ワクワクの種をまこう!
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/苗ポットたち.jpg)
届いた種は丸くて
ひとつひとつが2~3ミリのかなり小さめなものです。
まず発芽をさせる作業となります。
必要なものは苗ポットと土。
今回は家にあった未開封の土を使いましたが、
ホームセンターに行くと発芽用の種に合わせた土も置いています。
苗ポットはビニール製で一番安いものを購入し、
これを並べて、底の部分には網を敷きました。
土が流れていくのを防ぐための網ですね。
網といっても、家にあった排水溝用の水切ネットで十分です。
底の大きさに合わせて切ったものを苗ポットの数だけ用意し
一枚ずつ敷いていきます。
それから土を入れ、表面を平坦にしておきます。
想像するとわかると思いますが、
小さな芽が出るときに大きめの石なんかが混ざっていると
芽が出るのにとても大変。
土はふるいにかけたり、
手作業で大きな石などあれば取り除いておきましょう。
割りばしで小さな穴をあけますが、
深さは浅く、5ミリ~1センチほどで十分です。
穴をあけなくても大丈夫ですが、
種の位置を固定させるために少しだけ穴をあけた感じです。
そこにトロロアオイの小さな種を2、3粒ずつ入れていきます。
優しく布団をかけるように少しだけ土をかぶせます。
水をしっかりと与えます。
ワクワクしますね、成長が待ち遠しい!
種は外側がとても固いため、
発芽しやすいように前の晩から小皿に水を入れて
種がひたひたに浸るようにしておくとよいようです。
今回は恥ずかしながら下準備不足!
そのまま植えてしまったため、残念な結末もご覧くださいね!
初めてでも大丈夫? トロロアオイの育て方 発芽作業の大失敗談!
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/トロロアオイ ラップ.jpg)
種を植えたあとの苗ポットは室内に置いて様子を見ました。
全体にラップをかけて暖かさを逃さないようにしました。
全部で苗ポットの数は20個です。
小さな芽が首をもたげて少し顔を出したときは
種を植えてからちょうど七日目でした。
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/トロロアオイ 発芽.jpg)
もう・・可愛すぎます・・・!!
最初の芽が出たときは本当に感慨深いもので
愛着が湧いてしまいますよね。
残念なことに、
発芽できたのは3つの苗ポットだけでした。
反省点として、発芽率は非常に悪く、20分の3。
その後一つの苗は途中で育たず、
生育したのは2つになりましたから
今回の発芽率は10パーセントという結果でした。
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/発芽率 20パーセント.jpg)
次回は必ず種まきの前に
水に浸す作業を惜しまずにやりたいと思います。
そして必ずラップをかけるようにすれば
発芽率がかなり高くなるようです。
さて発芽率こそ低かったものの、
2つの苗はすくすくと育ち、
双葉から本葉もしっかりと育ってきました。
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/発芽率 10パーセント.jpg)
本葉が出てくると本来の葉の形が見られるようになり、
子葉(双葉)と違って頼もしい葉の様子となってきました。
残念な発芽率でしたが失敗なんて気にしません!
本葉が出てきてしばらく経てば、
さあプランターへの植え替えにチャレンジです。
双葉 ~ 発芽後の小さな二枚の葉で子葉と呼ばれるもの。
本葉 ~ 子葉のあとに出てくるしっかりとした葉。
初めてでも大丈夫? トロロアオイの育て方 苗ポットからプランターへ
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/植え替え間近.jpg)
今回は横長のプランターを用意しました。
植え付けるのは2つの苗だけですので
ゆったりとした環境になりますね。
プランターの底に網を敷き、
2センチくらいの高さ分の石を敷き詰めてから土を入れます。
土はプランター栽培用の土で、
花や野菜用のものをホームセンターで買ってきました。
使いかけの土が我が家にあるのですが、
殺菌等の作業をしていないため今回は使いません。
きれいな状態の未開封の土を使いました。
プランターに土を入れてならしたら、
2か所軽く穴を掘りそこに苗を植え付けます。
苗ポットから苗を取り出して、余分な土を取り、
根っこはあまりほぐさずに軽くほぐす程度で・・
まだまだ子どもの小さな苗ですので
扱いも慎重になります。
根っこも小さく儚げですので優しく扱い、
プランターへ移植します。
上手く根がついてくれますように・・と
心配でしかたないのですが・・。
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/植え替え直後.jpg)
土をかけ軽く押さえて苗を安定させたら
しっかりと水を上げます。
実際、難しいのが水やりのタイミング!
水やりについては、また次回後述しますが、
水はけがよい状態になるよう特に気を付けました。
今回プランターの水はけ対策の一つで
レンガを二つ使いました。
プランターの下の両端に置くことで
コンクリートに直置きする暑さの対策と
プランターの水はけが断然よくなります。
終わりに ~ トロロアオイの種まきから1ヶ月が経過
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/植え替え 2週間後.jpg)
はじめてのトロロアオイ栽培・・
発芽は反省点がたくさん!!
それでも育ってくれた2つの苗を今後も観察していきます。
プランターへのお引越し、
上手く根がつくか心配しましたが、
私の心配をよそに2つの苗はすくすくと育ち
立派に成長してくれています。
![](https://kozoandon.com/wp-content/uploads/2022/08/植え替え 3週間後.jpg)
植え替えから3週間も経つと
葉もとても大きく元気よく成長してきました。
種まきから数えると1か月が過ぎました。
ある程度大きくなると重みで枝が
ぽきっと折れてしまうことがあるそうで・・・
添え木を早めにしてあげるのも全く問題ありません。
今の我が家のトロロアオイ、すくすくと成長しています。
紙すきに使う「ねり」を抽出するために
トロロアオイの根が必要なのですが、
根を育てることに重きをおくなら葉の数を減らしてあげること。
なるほど納得ですね。
ですが今回は葉の数は減らさずに
このまま普通に育ててみようかと思案中です。
そう、種の収穫を目論んでいます♪(^^)
トロロアオイの栽培記、種まきから
1か月が過ぎるまでを追いかけてみました。
またお会いしましょう♬