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トロロアオイ栽培記③ 2つの苗「とろろ」「あおい」【和紙の原料】

こんにちは。ちぎりちぎり侑布です♪

はじめてのトロロアオイ栽培記、
まずは栽培の日付等を今まで記載してなかったので
ちょっと備忘録・・振り返ってみます。

トロロアオイ、ちょっと調べてもわかりますが、
発芽も簡単、なかなかの強さで
初心者でも大変育てやすいそうです。
が・・・

いきなり発芽で失敗してますからね(汗)

えー、種まきは5/28に行いました。
本当なら一晩水につけて
発芽しやすいようにしておくべきところ、
用意していた苗ポットに
すぐに種を撒いたというあわてんぼう!

前回それについて触れていますが、
「育てやすい」
を鵜吞みにしてちょっとなめてました(反省)

6/3 発芽デー♬ 感動しましたね。
2つの芽が出て大きくなっていきました。

6/27 発芽から3週間が過ぎたところで
プランターへ移植。

7/27 無事に根付いて1ケ月が経ちました。

7月27日 種まきから2ヶ月 葉が大きい!

さあ種まきから2ヶ月が過ぎ、
どんな様子でしょうか?

おまけに「とろろ」と「あおい」??
登場人物に変化でも??

色んな葛藤もお伝えしながら早速見てみましょう♬

トロロアオイ栽培記 急成長の「とろろ」と「あおい」【和紙の原料】

8月13日 成長著しく「とろろ」と「あおい」に分ける直前

雑草も含めて、
植物は梅雨明けに一気に育つと聞いたことがあります。

春は新芽の季節ですよね、
新芽がどんどん出てきて、
新緑の育ちっぷりがみずみずしくてまぶしいくらい、
そして梅雨明けの季節は
成熟に向かって太くたくましく育つ時期。

我が家のトロロアオイの二株、
「とろろ」「あおい」(勝手に名前つけた)
もまさにそう!

大きな葉を茂らせて
モリモリと育ってくれています。

前回、トロロアオイの栽培は種をとるか、
根をとるかで大きな違いがあります。
というようなお話にチラッと触れました。

トロロアオイの根は漢方薬としても活躍していますが、
和紙の業界では紙すきに使う
「ねり」という粘液が採れる根っこの部分で
とても貴重な存在。

そんなトロロアオイについて学ぶため
まあ実際に育ててみるのが一番勉強になりますから、
そこで始めた栽培記録ですが、

こうして育てていく内に、
種をとるか根を取るか・・

いや両方比較できるちょうど良い機会だなーと思い立ち、

プランターに向かって左を「とろろ」
向かって右を「あおい」と名付け

観察を続けることにしました。

トロロアオイ栽培記 2つの苗のそれぞれの役割 【和紙の原料】 

8月19日 一週間で10センチ以上も! 左「とろろ」右「あおい」

すくすくと成長を続ける2株のトロロアオイ、

ひとつは「ねり」を採取する目的。

もうひとつは種を収穫する目的。

向かって左の「とろろ」

ねりを採取するために根っこを育てることを重視。
そのため、本葉は5枚ほどに残し、
後から出てくる葉や脇芽はすべて
摘み取ってしまいます。
葉が大きく立派なため、
最小限の数で光合成をさせ
葉や茎に行く栄養分を根に集中させます。
美味しいとろろを収穫するイメージで
根っこ担当の株を「とろろ」に命名。

頑張って育ってほしい!

向かって右の「あおい」

種の収穫を目的に「あおい」と命名。
そのためにも大輪の花を咲かせてほしい!
新芽や葉を摘み取ることはしないため、
のびのびと育てています。
といっても・・
立派な花が無事咲くのかどうかは
まだわかりませんが、
このまま青々とすくすく育って、
まずはつぼみの様子が見られる日を
楽しみにしたいと思います。

こちらも頑張って育ってほしい!!

季節は8月に入り、
ますます活発な成長ぶりを見せてくれる
「とろろ」と「あおい」

大きくて立派な葉は
下の葉と上の葉で形が異なるのですね。

背丈もさらにグングンと伸び続ける「あおい」
支柱は絶対に必要ですね、
そっと支えてあげましょう。

トロロアオイ栽培記 初心者には難しいのか!? 土と水【和紙の原料】

たまたま・・という要素も否定できないのですが
ここまで問題なく、
トロロアオイが元気に育っています。

今回使用したプランターの土は、
ホームセンターで買ったもので
プランター用の野菜・花の土となっていました。

「トロロアオイは水はけがいい状態で」
という予備知識があったため、
特に水はけに注視して
プランターの条件を整えていきました。

プランターの両サイドにレンガを敷いたのも、
プランター内に水が溜まることなく
水切りの良さを手伝ってくれるから。

それとコンクリートの照り返しによる暑さから
熱を逃す役割ですね。
風通し良くしたわけです。

実際に育てていく過程で土の様子を観察していると
かなり乾燥が早いことがわかりました。

たっぷりと水を与えても渇きが早く、
次の日はもう土が乾燥しています。

土を触ってみるともうサラサラなんですね。

たっぷり水をあげた翌日のふわふわサラサラな土

『トロロアオイは乾燥気味に管理する』
と習ったのですが

我が家の場合、
土を乾燥させることが上手くいったため
その分しっかりと水をあげることにしました。

もちろん毎回土の様子を確認しながらですが、
乾燥が上手く行き過ぎているせいか、
先日も、水やりの翌日のプランターを調べると
半分くらい掘り返してみても
土がすでに乾燥しているほどです。

今のところちょうど良い環境にはなっている感じです。
まあちょうど良いかどうかは疑問ですが、
すくすく育っているのは確かです。

とはいえ、
日当たり・水やり・土の状態は常に把握しておかないと
一瞬で痛い目に合う(枯らしてしまう)ことも。
今まで順調だとしても
油断しないように見守りたいです。

私が調子に乗らないように!!

終わりに ~ イレギュラーな問題はたくさん ~

植物を育てながら思うことは
セオリー通りにはいかないということ。

育てる環境のちょっとした違いに
自分が気づいておかないと
予備知識だけでは対応は難しい・・。

「なんでだろう?何が足りない?」と
植物側に寄り添って
一緒に考える思考が必要で

これまでの私にはない世界。

「日当たりがよくて水をあげてれば
簡単に育つんじゃなかったの!?」

という上から目線の人間様の思考を
反省させられたのは間違いないです。

それじゃあ植物が苦しくなっていることに
気づいてあげれるはずもないよね。

しかし実際に一番難しいのはやっぱり水やりで

「たっぷりあげて、でも根腐れには気を付けて」

こういう指南書もほんと多いですよね。
慣れないうちは加減が全然わからないです。

結局は自分で
コツみたいなのをつかむしかないというか

これぐらいならやりすぎではないという感覚を
自分で見つけるしかない。

それには地道に植物に向き合うしかない
ということですね。

そして水と土はセットで大切!

土の状態によっては
水をたくさんあげても大丈夫だったり、
逆にすぐに根腐れを起こしてしまったり・・

水の加減をマスターしたいなら、
土の状態を把握
しておかないと
いつまでたってもコツは掴めないだろうなと
とても勉強になりました。

これまで本当に植物を育てるのが苦手な私が
手漉き和紙に必要なトロロアオイのために
土に向き合ってるのですから

貴重な体験をさせてもらってますね!

またお会いしましょう♬

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami ~ 福岡在住      美しい楮(こうぞ)の枝に魅せられた私は、ひょんなことから創作の世界へ身を置くことに。 それから試行錯誤の日々が始まり、手漉き和紙、木工、塗装、染色、電気など学んでみたものの『たった1台の灯りを作るのさえ、 ままならない・・!』 先が見えず焦燥感ばかり募る数年間を、悶々と過ごしてきました。 ようやく少しずつ形となってきて、 現在は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を育てて収穫し、手漉き和紙と行灯を製作する傍ら、和紙ちぎり絵のワークショップを開催しています。 三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーとの工房暮らしを満喫中。