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トロロアオイ栽培記⑦ 花を食す! 花オクラとは? 【和紙の原料】

様々な失敗を乗り越えようやく咲いた「あおい」

こんにちは!ちぎりちぎり侑布です♪

「あおい」3分間クッキング♫の前に…

ちょっと原点に戻って

元々、和紙をつくるために必要な
原料の一つであるトロロアオイ

自家栽培に挑戦しているお話です。

トロロアオイという植物の
根の部分から抽出される粘液が
和紙の原料・水と混ぜ合わせることで
絶妙のとろみを出してくれるということで

どうしても必要な原料の一つであります。

↑ この漉き舟の中に、和紙の原料と水、トロロアオイの粘液が混ざり合って絶妙のトロトロ感♡

このたび初めてのトロロアオイ栽培で
「あおい」と名付けた株の方に

無事に大輪の花が咲きました!

↑ 台風で室内に避難中に咲くしかなかった「あおい」

えー!?花が食べれるの?

そうなんです、私もびっくりしました。
花の部分がちゃんと食べれるのです。

さあ早速採れたての「あおい」を

戴きたいと思います!!

トロロアオイ栽培記 大輪の花を食べてみた!お味は?【和紙の原料】

トロロアオイの花は一日で萎んでしまうので
萎んだあとに花が落ちる前に収穫です!

そうチャンスは1日だけなのです!

忙しく外に出回っている時なら

ちょっと収穫は難しいですね・・

さあ台風の日に何とか咲かせた花を
茎の付け根からハサミで切り取ります。

↑ 台風開花の「あおい」切るのも惜しいような・・。

それからそっと花びらだけを外していきます。

↑ 花びら、簡単に外れました。

花びらを優しく水洗いします。

↑ 色が本当に優しい。生成り色に近いレモンイエローとでも言いましょうか・・

さっと湯にくぐらせてざるで水を切ります。

↑ あ、これは湯通しする前ですね。

さっと湯通しした程度だったのですが
すぐに花びらがデロ~ンとだれてしまいました。
ほんとにサッとでよさそうですね。

↑ べチャッと感すごい。花びらの端っこがくるくると丸まって・・・

お皿に盛りつけて
切り離した付け根の部分を飾りにして

はい出来上がり♪

↑ 拡げるのに一苦労。。 なんかてっちり、いや、てっさみたい。

すみません、
ちょっと盛り付けのセンス悪くて…

まずは一口

お!?これは・・!?

うん、美味しい!!

触感が白菜のお漬物まではいかないけど
軽~いしゃくしゃく感ありますね、
それプラス、あのオクラのねばねば感があります。

そう、「しゃくしゃくねばねば」というのが
一番近いかな。

これちょっとやみつきになりそう♡

私はポン酢を少~しだけつけて食べてみました。

何でも合うんじゃないかな、これ。

実際、酢の物やお浸し、サラダ、なんでもいいそうです。

いやーでも面白い、
花びらもオクラと同じねばねば感があるなんて
思わなかったです!

別名:花オクラ という名前に
激しく納得しました。

そう、花もオクラのようでした。(^^)

おわりに   トロロアオイ(花オクラ)の”食”のススメ

↑ 斜め後ろから。ふわ~ひだも本当に美しい・・・♡

ついに…トロロアオイ(花オクラ)の

花を食べることができました。

ここに来るまで悪戦苦闘していましたので

花びらを食卓の前に並べると感無量・・。

「うう・・あおい・・」
とこみ上げてくるものが・・・。

とか何とか言いながら「あおい」を
喰っちまったわけですが(あおい許して)、

いや~
花びら本当に美味しかったですね!

これは毎年収穫して花を食す楽しみもいいなーと
すごく思いました。

何といっても
一日しか咲かない花ですので
市場に出回ることがほとんどありません。

手に入りにくいからこそ
食べる楽しみも倍増するというか・・

興味のある方は是非、
栽培にチャレンジしてみて下さいね!

ど素人の私でも栽培できたので
きっと大丈夫!

是非この美しい大輪の花びらを
味わってみてください♪

追伸  つぼみがひとつ残ってる・・? まだ続く トロロアオイ栽培記

↑ 当初てっぺんにあったつぼみ集合体。だんだんつぼみが落ちて減ってしまった・・。

さあ、トロロアオイの栽培で

「あおい」と名付けた株は
花を咲かせることが目的でした。

「とろろ」の方は
根っこを育てることに重きを置いています。

「あおい」の状況ですが
つぼみがどうにか3つ育ち
そのうちの1つが台風の日に咲いた第1号の花。

今回食べたのがその第1号の花です。

そして次に続くかと思いきや・・

残った2つの内の1つは
虫に喰われて
つぼみの付け根からぽきっと折れて

プランターの横に落ちていました(涙)

貴重な数少ないつぼみの1つが
だめになってしまいました。

さあ残ったつぼみは

あと1つ

しかもこれは最初に
ワタノメイガの幼虫たちの食害に合っていて

茎が傷ついて黒ずんで
今にも腐るか折れるかしそうな感じ・・。

↑ つぼみ2号。ちょうどワタノメイガの幼虫が大量発生していた時。茎の損傷が大きい。

う~ん…
見た目にも本当に心もとないですね。

これが「あおい」の最後のつぼみ。

この第2号、
上手く咲いてくれれば
今度は花を収穫せずに放置して

種ができるのを待ちたいところです。

しかし見た目にこの現状は・・

ほんとに大丈夫かな・・・?

ではまた次回お伝えできれば思います。

ここまでお付き合いありがとうございました!

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami ~ 福岡在住      美しい楮(こうぞ)の枝に魅せられた私は、ひょんなことから創作の世界へ身を置くことに。 それから試行錯誤の日々が始まり、手漉き和紙、木工、塗装、染色、電気など学んでみたものの『たった1台の灯りを作るのさえ、 ままならない・・!』 先が見えず焦燥感ばかり募る数年間を、悶々と過ごしてきました。 ようやく少しずつ形となってきて、 現在は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を育てて収穫し、手漉き和紙と行灯を製作する傍ら、和紙ちぎり絵のワークショップを開催しています。 三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーとの工房暮らしを満喫中。