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トロロアオイ栽培記⑥ 幼虫大量発生!台風も来て… 【和紙の原料】

 こんにちは!ちぎりちぎり侑布です♪

根っこ担当の「とろろ」と花担当の「あおい」

プランターでのトロロアオイ栽培記も
いよいよ佳境に入ってまいりました。

前回 、木ボケ対策として
水やりを激減させ
液体肥料ハイポネックスを投入。

そして同じタイミングで
大量の幼虫を発してしまうという
一難去ってまた一難。

これが知(血)となり
肉となるのだと言い聞かせ

さて、今回は幼虫対策と

なんと台風14号に直面!

いや~忙しいんですね、
植物を育てるのって・・。

たくさん勉強させてもらっているとはいえ
すごい失敗の連続、

果たして「とろろ」と「あおい」は
無事に目的を果たすことが
できるのでしょうか?

大変厳しい状況と思いますが・・(汗)

トロロアオイ栽培記 幼虫発見!虫の種類を調べてみた【和紙の原料】

以前ミントの森(ミントのプランター)で
オンブバッタの赤ちゃんたちを
大量に見つけた時もそうでしたが、

ミクロの世界に目が慣れてなくて
発見が遅れてしまったという・・。

一度知ってしまえば
もう小さな幼虫にも気づくでしょうが、
今回も最初は本当に
存在に気づかなかったのです。

葉が葉脈だけになっていく現象
だんだんと拡がり始めて
これは確実に喰われていると実感し
幼虫を発見したわけですが(遅い!)

もっと早い段階で気づいておけば
葉っぱの被害も少なかったかも・・。

しかも大事なつぼみのひとつは
完全に虫食いの穴が開いていて
ぽろっと落ちてしまいました。

大きな葉の中心部は
見た目にもよく食べられたなあとわかるほどです。

さて、この食害の犯人は
「ワタノメイガ」という蛾の幼虫。

蛾は好きな昆虫でもあります。

「ワタノメイガ」の成虫は
わりとよく見る地味な色の蛾です。

幼虫はどんどん食べて
黒い粒々のフンをたくさんして
そして葉を丸めるように巣を作り
成虫の準備に入るという特徴。

↑ 糸を張って上手に作ったおうち

うちのトロロアオイにも
葉を上手く丸めて
巣を作っている形状が見られました。

葉の隙間から中が少し見えましたが
フンだらけです。

ワタノメイガ確定ですね
とても器用に巣を作っています。

全部で5、6か所は
葉がくるくると巻かれていました。

2つだけ残して
あとは全部巻いた部分だけ取り除きました。

残った2つも
しばらく観察をすれば駆除します。

すぐ近くに隣家の畑もあるため
我が家が害虫の温床となっては申し訳なく
全部捕殺で駆除することにしました。

許せ、ワタノメイガたち。

トロロアオイ栽培記 幼虫対策とは? 捕獲して駆除?【和紙の原料】

体長1センチの幼虫 食欲旺盛だ

ワタノメイガの幼虫の体は半透明で
葉っぱの色がそのまま透過しているような
緑を帯びた半透明の色をしていました。

1cm近くまで成長したものもあれば
肉眼で確認できるぎりぎりの
小さな幼虫もたくさん生まれています。

殺虫剤の選択肢はないため
一匹ずつ捕殺するほかありません。

ほとんどの幼虫が葉の裏側にいて
葉脈に沿ってうにゃうにゃ這いずり回っていると
葉脈の筋そっくりでこれまた見つけにくい!

それでも目が慣れてきて、
先のとがったピンセットを使いながら
どんどん捕まえていきました。

生まれたての幼虫はとても柔らかいので
ピンセットで挟むときには
すでにつぶれていたりします。

綿棒で軽くこすり取ってもよいでしょう。

可愛そうですが、
今回はトロロアオイの成長記、
やはり駆除という結論になりました。

たくさん捕まえましたが、
逃げ延びた数匹は
しっかりと葉を丸めて巣をつくり
成虫になる準備に入っていました。

葉っぱがくるんって丸まってる・・・

昆虫の生態も本当に面白いですけどね。

駆除が終えて数日間は
ほぼ毎日のように葉の裏をチェック。
新たに幼虫が誕生していないか確認しましたが
今のところ発生していないようです。

トロロアオイ栽培記 泣きっ面に蜂 台風もやってきた【和紙の原料】

政徳 吉田によるPixabayからの画像

ワタノメイガの幼虫の
駆除が終わるタイミングで・・

まさかの台風上陸!?

しかもいまだかつてない低気圧でしたっけ?
台風14号って、最強だという・・

こちら九州は福岡県、
台風は確かに慣れているとはいえ


ちょ、ちょっと待ってほしい!


あおいのつぼみの起死回生がかかっている
大事なこのタイミングで・・!!

しかし近隣はざわつき始めます。

外にあるものはすべて家の中へ直し、
飛びそうなものはくくり付けたり
物干し台は倒して竿は中に入れ・・
どの家も台風対策をバタバタを始めています。

もちろん我が家も
数少ない植物たちを守らなければ・・!

地植えの楮は多分大丈夫だろう、
それよりプランターは強風に耐えられない。
家の中へ入れる作業を急ぎ始めます。

う~、私の狭い部屋の一部に
とりあえず入れて・・

あ、つぼみが結構大きくなってるよ、
ハイポネックス投入後に
確かに急に大きくなったなー。

台風前夜 急に大きくなったつぼみの先端に花びらがちらりと・・

あーでも台風来てるし、
何だかざわざわとして

観察もおろそかに・・!

そして台風が進路を変えることなく
直撃になることが確定。あわあわ

その日の夜は実家に避難することにしました。

小さな我が家は空地と田んぼに挟まれて
普段から風の通り道です。

植物たちを家の中に避難させても
家ごと吹き飛ばされたら・・。
なんてつい悪い風に考えがち。

どうか家がなくなりませんように!!

トロロアオイ栽培記 開花目前!避難先から駆け付ける【和紙の原料】

台風一過
幸い被害に合うことなく、
とはいえ翌日の吹き返しの風は
かなりのものでした。

一晩実家で過ごしたあと
翌朝10時過ぎに我が家へ戻ります。

「良かった、家もある。無事だ。」

ガレージに車を止め
ほっとして家の中に入ると・・。

咲いてるやん!!!!!

あおいが咲いてる!!!!

いや、
咲き乱れたあとやん!?

なんとあおいが見事に咲いておりました。

横から見た「しぼみ」の図 ひだの感じもとっても綺麗!!

いや咲き終わって
もう萎もうとしている感じでした。

とにかくもう感激です。

木ボケ確定し、
つぼみがちっとも成長せず、
これは花はつかないかなと
半ばあきらめていましたがから・・

トロロアオイの花
写真で見て知っていますけど
こんなに美しい色なんだ・・

何とも言えず柔らかな優しさの
生成りと黄色のグラデーションで・・

品がございます。

美しすぎる~!! 直径15センチはありました。

あおい、よくやったよ!!(涙)

トロロアオイの花は早朝から咲き
夕方にはしぼんでしまうとか。

本当にその通りで
あとはもう
どんどん小さくなっていきました。

1日しか咲かないこの花が見たくて
この1日のために初栽培に挑戦し
木ボケからの生還大作戦を取り
半ばあきらめていたところの

開花!

開花!

開花!(くどい)

感動もひとしお!
本当にありがとう、「あおい」♪

さあ今度はいよいよ「とろろ」の出番です。

終わりに・・ 

みんなと一緒に屋内へ避難!これはもう萎んでいった頃。

まさかの台風開花となりました。

それでも初めてのトロロアオイ栽培で
何とか花を咲かせることができました。

さあ教訓をまとめてみます。

5月末の種まきを4月にもってくる

こちら九州は台風が多いため、
8月中には開花させたいかな。
ということで次回は4月末の種まきにします。

水やりはもっと少なめで

乾燥気味に育てたつもりが
まだまだ放置プレイで良かったみたい。

特に急成長する時期は
茎や葉ばかり育ってないか気をつけたい。

木ボケとなってからは
ハイポネックスにも本当に助けられた。

早めの害虫駆除(当たり前だ・・・)

自然に育てるため虫がつくのは覚悟の上
とはいえもう少し早めに駆除すべき。

肝心なつぼみも一部食害でやられましたから。

反省点はもっとありますが、
確実に次回に活かせそうです。

さあ次はついに
トロロアオイの花を食す!!

あおいを食べちゃう・・(^^;)

ABOUT US
yuu
村上侑布 / yuu murakami ~ 福岡在住      美しい楮(こうぞ)の枝に魅せられた私は、ひょんなことから創作の世界へ身を置くことに。 それから試行錯誤の日々が始まり、手漉き和紙、木工、塗装、染色、電気など学んでみたものの『たった1台の灯りを作るのさえ、 ままならない・・!』 先が見えず焦燥感ばかり募る数年間を、悶々と過ごしてきました。 ようやく少しずつ形となってきて、 現在は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を育てて収穫し、手漉き和紙と行灯を製作する傍ら、和紙ちぎり絵のワークショップを開催しています。 三大フェチである「路地裏・扉・階段」をモチーフに、店長・アレキサンダーとの工房暮らしを満喫中。